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南フランスのワイン産地である、ラングドック=ルシヨン地方にあるワイナリーを訪問しました。
最初は醸造家Pierric Harang氏がワイン作りを行うワイナリーからスタート。
(右がピエリック)

南フランスの強い日差しを受けて、地割れを起こすほどの乾燥した土壌。
ブドウもすくすく育っており、6月半ばで既にしっかりと実をつけていました。

ここでは葡萄の天敵の害虫を餌とする昆虫をおびき寄せる、ホルモン装置等のお蔭で、農薬を使用しないオーガニック農法が可能です。(蝶の幼虫が害虫を食べてくれます)

また大規模な生産体制で知られるラングドック=ルシヨン地方らしく、巨大な圧搾機械や発酵タンクに圧倒されます。
収穫から直ぐさま除梗機に運ばれ、ワイン作りスタート。

 

ワイン注入から箱入れまで一貫して行う生産ラインも整っています。

ピエリックの作るBalthazar(バルタザール)は乾燥した大地の恵みをいっぱい浴び、凝縮した果実味タップリの味わいです。

左がピエリック、右がチャーリー

翌日はピエリックからチャーリーことCharles Perez氏が一人でぶどう作りから、ワイン生産まで行うワイナリー “ Mas Bécha(マ・ベシャ) ” を訪問。
スペイン国境まで20㎞のところにあり、ピレネー山脈がすぐそこに。

ここはゴロゴロ石だらけの土壌で、同じ地域圏でも土壌の違いに驚きます。
この石のお蔭で、夜間も温度を保つことが出来て、ぶどうの生育を助けます。

また強い季節風トラモンターノお蔭で、ぶどうの病害から守られるものの樹が倒れないよう、1本1本鉄棒で固定する必要があり、農作業は大変です。

また様々な石の影響で、ブドウの味わいにも複雑さが加わるとのこと。

マ・ベシャのワインには、毎年異なるデザイナーによって、チャーリー一家の肖像画が描かれていて、家族の温かみが感じられる、愛に溢れるワインです♪

 

ラングドック=ルシヨンはデイリーワインの大量生産地と思われていました。
しかし生産者の様々な努力や、ぶどう作りに適した風土のお蔭で、美味しく環境にも優しいワインを比較的手ごろな価格で楽しめます。
近年では品質向上も目覚ましく、ぜひご注目下さい♪

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