欧米のインバウンドを魅了する日本の精神性
これまで訪れた国は80か国以上の国際ホテルジャーナリストの小原康裕氏を囲む懇親会「小原会」を、数年ぶりに開催。
テーマは今急成長している富裕層のインバウンド向けのツーリズムについて。
PR会社経営、ケータリング会社経営、フランス交流会など様々なフィールドでご活躍の方々と、帝国ホテルのレ・セゾンでディナーミーティングを行いました。
■インバウンドを惹きつける日本の魅力とは?
・日本は四季がはっきりしている
・精神性、伝統、文化、おもてなしの心
・交通手段の充実(地方では課題)
・社会の安全性
■富裕層のインバウンドを取り込むには?
・jet-setterといった、 欧米の富裕層の取り込み施策(ペリポートの設置など)
・日本の精神性をレスペクトしている富裕層に量から質への転換が必要(本物を提供する)
・海外の富裕層を100%満足させるホテルが日本には少ない
・キャンセルポリシー(海外のプレステージホテルは1か月前が当たり前)
シェフが特別に作って下さったメニュー
第14代帝国ホテル総支配人の八島和彦氏もご挨拶に来て下さり、色々とお話を伺いました。
「最高のホスピタリティとは?」
の質問に対し、少し考えて「十人十色ではなく、一人十色の対応」と答えて下さいました。
人の心は必ずしも常に一定ではなく、その時その時で気分が変わることもある。
相手の心の内を汲み取りながら、その瞬間の心の在り様に合わせて柔軟に対応する。
外資系のホテルにはない、日本の伝統的ホテルならではのおもてなしの接客スタイルです。
アペタイザー
帆立貝の瞬間燻製
キャヴィアクリーム/インカの目覚め/香草にクミンの香り
舌平目のファルシに生姜バター
ズッキーニ/ソース ヴァン ジョーヌ
濃厚なクリームソースに負けない力強さとエレガンスさを兼ねるコンドリュー
ヴィオニエから作られる、素晴らしいフランス ローヌ地方の白ワイン
オマール・ブルーにジロル茸
子羊の骨付きロースト 海の幸のサラダ仕立て
蛤/海藻/レモン
40歳の若さで総料理長に就任された杉本雄氏(右)
帝国ホテル ソムリエマネージャーの李哲三氏(左)
会の途中、フランス・イギリスに合計13年間修業された杉本雄総料理長がご挨拶に来てくださいました。
世界の2大シェフ、ヤニック・アレノ氏とアラン・デュカス氏の下で修業したのは、世界でも杉本氏ただ一人。
謙虚で、ご自分の言葉で誠実に話して下さる姿勢には本当に感動します!
サービスに当たって下さったヘッドソムリエの李哲三氏は、飾らない人柄で、実にカッコいい親分肌です。
ワインの話だけでなく、「美味しい子羊は海沿いにある」といった食材のお話など、色々とお聞かせ下さいました。
こんな人が上司だったら、お仕事も楽しいだろうな~
メインの子羊に合わせるボルドーのポイヤック
ポイヤックは底辺に青臭さがあり、子羊にピッタリだそうです!
圧巻の4人衆
杉本雄総料理長、ティエリー・ヴォワザンシェフを囲んで出席者の皆さまと記念撮影
レ・セゾンのティエリー・ヴォワザン シェフはゴルフが大好きで、スコア80代だとか・・・
ゴルフ談議で花が咲き、すっかり料理のお話を伺うのを忘れてしまいました!
素敵な笑顔で懐っこいお人柄に魅了されてしまいます❣
コロナが収束しつつある今、訪日するツーリスト達を惹きつける日本の魅力を熟考しながら、「レ・セゾン」で本物の料理、本物のサービスに触れることが出来ました。
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